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V2Hってどんなもの?メリットやデメリットをご紹介!

公開日:
2024.07.31

電気自動車や節電に興味がある人は「V2H」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

V2Hとは「Vehicle to Home」の略称で、訳すると「クルマから家へ」という意味です。

具体的には、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)のバッテリーに貯めている電力を、自宅で使えるようにする機器をV2Hといいます。

最近では、V2Hを利用してみたいと思っている人が増えてきているようです。

でも実際、V2Hってどのようなものなのでしょうか。

「V2Hを利用すれば節電できそう」とは思っていても、概要やメリット、デメリットをしっかり把握できている人は少ないのが現状です。

今回は、そんな「V2H」とはなにか、メリットとデメリットについて紹介します。

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V2Hとは?

V2Hシステムとは、一体どのようなものなのでしょうか。

特徴や住宅用蓄電池・EV充電設備との違いを紹介していきます。

V2Hシステムの特徴

V2Hの特徴はEV充電設備だけでなく、電気自動車(EV)を蓄電池として利用できる機能を備えています。

住宅用蓄電池とEV充電設備を療法設置すると、それぞれ機器の費用がかかりますし、工事に時間がとられます。

V2Hを搭載すれば機器が1つで済み、工事の時間と費用が格段に抑えられます。

EV充電設備との違い

V2HシステムとEV充電設備との違いは、バッテリーの電力を家で使えるかどうかです。

両方とも電気自動車(EV)の充電ができますが、EV充電設備は、V2Hと違ってバッテリーの電力を家へ給電できません。

住宅用蓄電池との違い

V2Hと住宅用蓄電池との違いは、電気自動車(EV)に直接充電ができるかどうかです。

両方とも貯まっている電力を家で使えますが、住宅用蓄電池は定置型のため、家庭内にしか電力は供給できません。

一方で、V2Hは電気自動車(EV)に直接充電できるため、移動先でも電気が使えます。

また、もう1つの違いはバッテリーの容量です。

住宅用蓄電池は、大容量モデルでも10kWh超ほどで、V2Hはバッテリーが20〜70kWhの容量です。

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V2Hの3つのメリット

ここでは、V2Hのメリットを紹介します。

  • 災害·停電時のトラブル回避
  • 電気代の節約
  • 充電スピード

それぞれ、確認していきましょう。

メリット①災害·停電時のトラブル回避

V2Hが家にあれば、電気自動車(EV)を災害発生時の非常電源として活用できます。

近年は、台風や地震などの自然災害の発生が多く、災害による停電のリスクが高いため、より重宝されます。

電力逼迫による計画停電を各電力会社が実施することも考えられますので、電気自動車(EV)のバッテリーを非常電源として持っておけば、停電しても数日間電力を使えます。

太陽光蓄電池連系タイプであれば、太陽光発電も活用できるので、日中に発電した電力を貯められます。

メリット②電気代の節約

近年は、電力の供給不足により、電気代が値上がりしています。

V2Hは、電気代の安い深夜に充電し、昼間に放電できるので電気代の削減できます。

また、太陽光蓄電池連系タイプのV2Hは太陽光発電を組み合わせると電気代の節約効果が期待できます。

他にも、日中に使い切れなかった太陽光発電の電力を、電気自動車(EV)に充電することも可能です。

メリット③充電スピード

V2Hは、EV充電設備の普通充電器より充電スピードが速く、短い時間で電気自動車(EV)を充電できます。

V2Hは、出力が普通充電器の2倍あり、充電時間がおよそ半分で済みます。

普通充電器で16時間かかる充電が、V2Hなら8時間に短縮されます。

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V2Hの3つのデメリット

ここでは、V2Hのデメリットを紹介します。

  • メンテナンス可能なスペースが必要
  • 単体で発電や蓄電をおこなえない
  • 100万円前後の初期費用負担がかかる

それぞれ、確認していきましょう。

デメリット①メンテナンス可能なスペースが必要

V2Hを設置するには、メンテナンス可能なスペースも確保しなければいけません。

V2Hはメンテナンスが必要な設備であるため、定期的なメンテナンスを専門業者へ依頼する必要があります。

メンテナンスや部品交換、修理などをおこなうために必要なスペースは、最低でも幅方向で160㎝以上、奥行き90㎝以上、V2Hの上部から50㎝以上の空間が必要となってきます。

他にも、V2Hの設置場所を考えるときに、給電ケーブルとの距離や給電口の位置などを確認する必要があります。

デメリット②単体で発電や蓄電をおこなえない

V2H単体では発電や蓄電をおこなえないため、電気自動車を所有していない場合は、メリットが少ないです。

V2Hは、以下の機能を持った充電設備で、以下の順番で給電されます。

①直流から交流・交流から直流へ変換させるための変換装置

②電気自動車の急速充電

③電気自動車に貯めた電気を家庭内へ給電

少なくとも、V2H対応の電気自動車を先に所有していなければ、導入しても活用できません。

電気自動車を購入していない方は、V2Hの前に、電気自動車の比較検討を進めましょう。

デメリット③100万円前後の初期費用負担がかかる

V2Hの初期費用は、販売店や施工業者・メーカー・型番によって変わるため、100万円前後はかかりますし、高い場合だと150万円以上かかるケースもあります。

本体価格については、安いタイプで50万円前後、高機能なタイプなら80万円や100万円程度が相場で、設置工事にかかる費用は、約40万円前後です。

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V2Hシステム導入時に必要な工事と初期費用

V2Hのメリットとデメリットを知ったところで、ここでは、V2Hシステム導入時に必要な工事と初期費用を紹介します。

初期費用の用意

メーカーやモデルにもよりますが、V2Hの機器費用だけで、数十万円ほどかかります。

初期費用を抑える1つの手段として、V2H補助金があります。

V2Hは、2024年度も引き続き、国の「CEV補助金」で補助対象であり、地方自治体によってはV2H補助金を設けています。

CEV補助金では、機器費用の最大75万円、工事費の最大40万円の補助が出る可能性があるので、一度検討してみましょう。

初期工事の期間

V2Hの初期工事でかかる期間ですが、数日ほどです。

工事内容は、基礎を設置した後にV2H本体の設置を行い、配線工事・動作確認をして完了です。

ただし、初期工事をおこなう事前準備には、多少時間がかかる場合があります。

施工会社の現地調査から契約の取り交わし、補助金や電力会社への申請などは、時間が掛かる場合が多いです。

V2H導入の流れ

現地調査では、V2Hの機器の設置場所や、配線の取り回しなどを確認したうえで、設置可能かを判断します。

現地調査をおこない、施工会社からの見積内容に納得できれば契約となり、補助金・電力会社への申請、そして実際の工事へと進みます。

現地調査をする前に、初期費用を抑えるための助成金などを活用する場合は、早めに手続きの方法を確認しておくと、契約から補助金の申請がスムーズに進みます。

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V2Hの導入には、業者に見積もりを依頼することから!

今回は、V2Hってどんなもの?メリットやデメリットを紹介してきました。

V2Hを導入すると、電気代が節約できたり、災害時や停電時の非常用電源として役に立つ、充電スピードが速いなどのメリットがあります。

一方で、100万円前後の初期費用が掛かったり、メンテナンスに必要なスペースが欲しい、単体で発電や蓄電を行えないなどのデメリットもあります。

初期費用に関しては、地方自治体が支給している補助金が貰える可能性があるため、ご自身が該当するかどうか確認しておくと良いでしょう。

V2Hを導入するかどうか迷っている方は是非、この記事を読んでV2Hの特徴を把握したうえで業者に見積もりなどを依頼してみてはいかがでしょうか。

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