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初心者向け!蓄電池の種類と特徴を徹底解説

公開日:
2024.11.26

最近、電力の効率的な利用や再生可能エネルギーの普及が進む中で、蓄電池への注目が高まっています。

蓄電池とは、電気を蓄えて必要なときに取り出せる装置のことです。

家庭や企業で使う電力を効率よく管理したり、太陽光発電などで作られた余剰電力を貯めておくことができます。

停電時の非常用電源や、電力料金の節約、再生可能エネルギーの活用など、さまざまな場面で活躍します。

そこで「どの蓄電池が自分に合っているのか分からない」という初心者の方も多いのではないでしょうか?

ここでは、初心者の方でも理解しやすいように、蓄電池の種類や特徴をわかりやすく解説します。

導入前に知っておきたい基本的な情報をチェックして、ご自身にあった最適な選択をしましょう!

蓄電池の種類は?

ここでは、「蓄電池の種類ごとの特徴、メリット、デメリット」についてまとめました。

  • 電池の種類
  • 負荷タイプの種類
  • 変換方式の種類

それぞれ確認していきましょう。

①電池の種類

種類特徴メリットデメリット
リチウムイオン現在最も普及している蓄電池。・高いエネルギー
 効率(充放電ロスが
 少ない)
・コンパクトで
 軽量
・長寿命
・メンテナンス
 頻度が低い
・コストが高い
・高温環境に弱い
・過充電や過放電
 に注意が必要
ニッケル水素リチウムイオンに次いで普及している。
中容量・中コストのバランス型。
・環境負荷が低い
・過充電
・過放電に強い
・安全性が高い
・エネルギー密度  
 がリチウムイオ 
 ンより低い
・放電時の自己放
 電率が高い
鉛蓄電池歴史が長く、価格が安い。
自動車や産業用で広く使われる蓄電池。
・コストが安い
・再利用やリサイ
 クル技術が確立
 されている
・高い信頼性
・重量が重い
・寿命が短い
(深放電に弱い)
・定期的なメンテ
 ナンスが必要
NAS蓄電池ナトリウムと硫黄を使った大型の蓄電池。
主に産業用や電力系統用で使用される。
・大容量のエネル
 ギー貯蔵が可能
・長寿命
・再生可能エネル
 ギーの安定化に
 最適
・高温(300°C以上)
 での運用が必要
・初期コストが
 非常に高い
・個人向けには
 不向き

②負荷タイプの種類

種類特徴メリットデメリット
全負荷タイプ家全体の電力を蓄電池でまかなうタイプ。
主にメインブレーカーの配線に接続される。
・停電時も家全体に 電力を供給可能・電力管理が簡単で 快適性が高い・家全体の省エネが可能・初期コストが
 高い
・大容量の蓄電池
 が必要
・設置スペースが
 大きくなること
 がある
特定負荷タイプ特定の回路(冷蔵庫や照明など)に電力を供給するタイプ。
サブブレーカーに接続されることが多い。
・導入コストが
 比較的安価
・必要最小限の電
 力を確保できる
・小型の蓄電池で
 も対応可能
・供給対象が
 限られる
・家全体での電力
 供給には対応
 できない
・設定が限定的

③変換方式の種類

種類特徴メリットデメリット
単機能型蓄電池専用の機能を持つタイプ。
既存の太陽光発電システムに後付けで導入することが多い。
・導入コストが
 比較的安価
・既存の太陽光発
 電システムを
 活かせる
・シンプルな構造
 でトラブルが
 少ない
・既存のパワーコ
 ンディショナー
 が必要
・連携機能が
 限定的
ハイブリッド型太陽光発電と蓄電池を一体化したシステムで、専用のパワーコンディショナーを使用するタイプ。・機器を一元管理
 できる
・太陽光発電と
 蓄電池が効率的
 に連携
・設置スペースを
 節約できる
・単機能型より
 初期費用が高い
・設置時に新規機
 器の導入が必要
トライブリッド型太陽光発電、蓄電池、さらにEV(電気自動車)も統合的に管理できるシステム。・EVの電力を家で
 活用できる
(V2H対応)
・将来性が高い
・一体化で利便性
 が向上
・非常に高額
・導入条件や対応
 機器が限られる
・設定や運用が複
 雑になることが
 ある

蓄電池の種類の選び方は?

蓄電池は、電気を蓄えて必要なときに使うためのデバイスで、家庭・電気自動車・事業所などさまざまな場面で活用されています。

しかし、種類が多く、それぞれに特徴があるため、選び方に迷うこともあります。

ここでは、「蓄電池の種類と用途別のおすすめ」を解説していきます。

  • 家庭用としてのおすすめ
  • 電気自動車のおすすめ
  • 事業所用のおすすめ

それぞれ確認していきましょう。

①家庭用としてのおすすめ

家庭用蓄電池は、主に災害時の非常用電源や電気代削減を目的としています。

特に太陽光発電システムと組み合わせて使う場合に最適です。

・リチウムイオン電池

特徴:高いエネルギー密度を持ち、小型で長寿命。充放電効率が高いため、電力を無駄なく活用できます。

おすすめポイント:初期コストはやや高めですが、長期的に見るとコスパが良いです。

・鉛蓄電池

特徴:安価で導入しやすいが、寿命が短めでメンテナンスが必要。

おすすめポイント:災害時のバックアップ用としてコストを抑えたい場合に適しています。

家庭用蓄電池を選ぶ際は、長期間使用する場合はリチウムイオン電池が適しており、初期費用を抑えたい場合は鉛蓄電池がおすすめです。

②電気自動車用のおすすめ

電気自動車には高性能な蓄電池が必要で、走行距離や充電速度に大きな影響を与えます。

・リチウムイオン電池

特徴:高エネルギー密度と軽量性を兼ね備えた、現在のEVの主流。

おすすめポイント:高速充電に対応しているものを選ぶと、利便性が向上します。

・全固体電池(次世代型)

特徴:安全性が高く、充電時間が大幅に短縮可能。現時点ではまだ普及途中。

おすすめポイント:最新技術を体感したい、未来志向の方に注目されています。

電気自動車の蓄電池を選ぶ際は、長距離運転を重視するなら高容量リチウムイオン電池、安全性や次世代技術を求めるなら全固体電池搭載車がおすすめです。

③事業所用のおすすめ

事業所では、電力コストの削減やBCP(事業継続計画)対策として、蓄電池の導入が進んでいます。

・リチウムイオン電池

特徴:高効率で大容量の電力を蓄えられるため、大型の設備やオフィスに最適。

おすすめポイント:設置スペースが限られている事業所でも導入しやすい。

・レドックスフロー電池

特徴:長寿命で大規模施設向けに最適。頻繁な充放電に強い。

おすすめポイント:初期コストは高めですが、運用コストが安定しているため大規模施設に適しています。

・鉛蓄電池

特徴:コストを抑えたい小規模施設向け。

おすすめポイント:簡単に導入可能で、小規模なバックアップ電源として有効。

事業所用蓄電池を選ぶ際は、大容量で高効率を求めるならリチウムイオン電池やレドックスフロー電池、初期費用を抑えたい場合は鉛蓄電池がおすすめです。

 蓄電池の種類で選ぶおすすめのメーカー3選

家庭用蓄電池の導入で最も選ばれている「リチウムイオン電池のおすすめメーカー3選」をご紹介します。

現在、蓄電池に利用できる補助金は地方自治体が提供するものが中心です。

自治体の補助金は主に定置型リチウムイオン電池を対象としている場合が多いため、家庭用蓄電池を導入する際にはリチウムイオン電池がおすすめです。

お住まいの地域で補助金制度が利用可能か、ぜひ一度ご確認ください。

地方自治体の補助金一覧はこちら

おすすめメーカーは、以下の3社となります。

  • 長州産業
  • ニチコン
  • Panasonic

それぞれ確認していきましょう。

①長州産業 Smart PV Multi

長州産業のSmart PV Multiは、3つの運転モードと便利な機能でライフスタイルに合わせた活用が可能な蓄電システムです。

グリーンモードは自家消費を優先し、余剰電力を効率的に活用します。

安心モードは自然災害や停電時の備えとして最適で、電気代を節約できます。

経済モードは売電を優先し、効率的な電力運用が可能です。

さらに、AI機能で気象警報時に自動充電、遠隔操作機能で電力状況の確認や操作、見守り機能で故障時の迅速対応が行えます。

参考「Smart PV Multi スマートPVマルチ(6.5kWh・9.8kWh・16.4kWh)カタログ」

②ニチコン トライブリット蓄電システム

ニチコンのトライブリッド蓄電システムは、停電時の備えとして非常に役立ちます。

容量の組み合わせが自由で、ライフスタイルに合わせた柔軟な選択が可能です。

最小容量は4.9kWh、最大容量は14.9kWhまで選べるため、家庭の電力需要に合わせて調整できます。

例えば、4.9kWhであれば、平均的な家庭の電力使用量を約半日まかなえるため、停電時でも安心して普段通りの生活が可能です。

さらに、15年の製品保証と容量保証が付帯しており、長期間にわたって安心して使用できます。

これにより、停電時の心強いバックアップとして、多くの家庭に選ばれています。

参考「ニチコン トライブリッド蓄電システム」

③Panasonic 住宅用蓄電システム

パナソニックの住宅用蓄電システムは、停電時でも安心して電気が使えます。

豊富なラインナップでさまざまな用途に対応可能です。

太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、効率的に電力を活用でき、停電時には天井照明や冷蔵庫などの必需品に自動で電力を供給します。

これにより、停電中でも快適な生活が維持可能です。

また、ラインアップが充実しているため、家庭ごとのライフスタイルや設置環境に応じて最適なシステムを選べます。

停電への備えとして、効率性と柔軟性を兼ね備えた頼れる選択肢です。

参考「Panasonic 住宅用蓄電システム(個人のお客様向け)」

蓄電池に関するよくある質問

ここでは、蓄電池に関する「よくある質問」について答えていきます。

Q1:蓄電池の導入に補助金はありますか?

蓄電池に関する補助金については、2024年に「DR補助金」がありましたが、すでに申請期間は終了しています。

現在利用できる補助金は、地方自治体が提供しているもののみとなっています。

お住まいの地域で補助金が提供されているかどうか、一度確認してみてください。

地方自治体の補助金一覧はこちら

Q2:蓄電池の寿命はどれくらいですか?

蓄電池の寿命は種類によって異なります。

一般的に、リチウムイオン電池は10〜15年程度の寿命があり、長期使用に適しています。

一方、鉛蓄電池は5〜10年程度と比較的短めで、定期的なメンテナンスが必要です。

寿命を延ばすためには、適切な使用環境や充放電の管理が重要です。

Q3:蓄電池の設置でどれくらい電気代が節約できますか?

蓄電池を設置することで、電気代の節約額は家庭の状況や使用条件によって異なります。

主に、夜間の安い電力を蓄電して昼間に利用することで電力コストを削減できます。

また、太陽光発電と併用することで、自家消費を高めてさらに電力購入量を減らすことが可能です。

例えば、夜間の電力料金が10円/kWh、昼間が30円/kWhの場合、昼間に10kWhを使用する家庭では、1日で200円、1か月で約6,000円の節約が見込まれます。

家庭の電力使用量が多いほど、この効果は大きくなります。

一般的には、月々5,000円から15,000円程度の節約が期待できる場合が多いです。

ただし、導入費用とランニングコストを考慮した総合的な判断が必要です。

ご自身にあった蓄電池を見つけよう!

蓄電池は初期投資が必要ですが、電気代の節約や災害時の非常用電源として、生活をサポートする多くのメリットがあります。

特に、太陽光発電と組み合わせることで電力の自給自足が可能となり、電力会社への依存度を下げられる点が大きな魅力です。

また、停電時には家庭用電力を確保できるため、防災対策としても非常に役立ちます。

蓄電池の導入を検討する際には、いくつかのポイントを確認することが重要です。

まず、ご家庭の電力使用状況を見直しましょう。

日中に電力を多く使用する場合は、太陽光発電との組み合わせで自家消費を最大化できる蓄電池が適しています。

一方、夜間の電力使用が多い場合は、夜間の安い電力を蓄電して日中に使用するタイプを選ぶことで、コスト削減効果をより高めることができます。

当社では、専門スタッフがお客様のニーズに合わせた、最適な蓄電池をご提案いたします。

ぜひお気軽にご相談ください。

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