ソーラーパネルと蓄電池を自作するというのは、経済的な面でかなりメリットがあるように思うかもしれません。
しかし、実際には、自作する前に知っておくべき重要なポイントがあります。
この記事では、ソーラーパネルと蓄電池の自作に挑戦しようと考えている方に向けて、注意点や自作方法に至るまで、始める前に知っておくべき5つの大切なことを紹介します。
電気工事の資格の必要性や、売電収入、保証の有無など、自作におけるリスクと対策方法についても解説。
この記事を読むことで、自作のメリットとデメリットを理解することができます!
ソーラーパネルと蓄電池の構成
ここでは、ソーラーパネルと蓄電池、それぞれの構成について確認していきましょう。
ソーラーパネルの構成
ソーラーパネルは、太陽光を電気エネルギーに変換するための装置で、多くの場合、シリコンを主材料としています。
その構成は大きく分けて、太陽電池セル、ガラスやフレーム、接続ボックス、そして配線で構成されています。
太陽電池セルは、光を受けて直接電気を生成する部分であり、一般的には単結晶シリコンや多結晶シリコンが用いられます。
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単結晶シリコンは純度が高く、変換効率が良いのが特徴で、多結晶シリコンは製造コストが低く、手頃な価格であることが魅力です。
例えば、パナソニックやシャープなどの有名企業が高効率のパネルを提供しており、これらは日本国内外で広く利用されています。
蓄電池の構成
蓄電池は、ソーラーパネルで生成された電気を貯めておくための装置で、電力の供給が途絶えた際にも電気を使用できるようにする重要な役割を果たしています。
蓄電池の構成は主に、電池セル、管理システム、ケース、接続端子で構成されます。
電池セルは蓄電池の心臓部とも言える部分で、リチウムイオン電池や鉛酸電池などが一般的に使用されます。
リチウムイオン電池は、軽量で長寿命、高エネルギー密度が特徴であり、近年、特に注目を集めています。
例えば、テスラ社のパワーウォールやパナソニックの製品などが有名です。
ソーラーパネルを自作するときの3つの注意点
ソーラーパネルを自作するときの注意点は、以下のとおりです。
- 電気工事の資格が必要になる
- 売電収入ができない
- 保証が受けられない可能性がある
それぞれ、確認していきましょう。
注意点①電気工事の資格が必要になる
ソーラーパネルシステムの設置は、高電圧と直接関わる作業が含まれます。
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そのため、電気工事士の資格が必要となるケースが多く、プロによる設置がおすすめです。
自分で設置をするときは、不適切な取り扱いによる感電や火災のリスクがあります。
また、電気工事に関する法律や規制を守ることが必須なので、自作は出来ても、設置ができない可能性があります。
注意点②売電収入ができない
自作のソーラーパネルシステムでは、電力会社への売電が認められない場合が多いです。
電力会社との契約や売電には、システムの安全性や効率性を証明する必要があり、通常は、国や地域の認定を受けた製品である必要があります。
自作のシステムでは、基準を満たしていると認められる保証がありません。
その結果、自宅での自己消費だけになるので、ソーラーパネルの回収期間が長くなる可能性があります。
注意点③保証が受けられない可能性がある
市販のソーラーパネルには、製造メーカーからの保証がありますが、自作の場合は、このような保証をありません。
将来的に問題が発生した場合、リスクがかなりか高くなります。
部品の故障や性能の低下が発生した場合、修理や交換の費用は、全て自己負担です。
蓄電池を自作するときの2つの注意点
蓄電池を自作するときの注意点は、以下のとおりです。
- 大きい容量は作れない
- 補助金が貰えない
それぞれ、確認していきましょう。
注意点①大きい容量は作れない
蓄電池を自作する場合、大容量のものを作ることは難しいです。
一般的な家庭用蓄電池は、数十キロワットか、数百キロワットの容量がありますが、自作の場合は、このような大容量にするのは難しいでしょう。
大容量の蓄電池は、高性能な電池セルや特殊な制御回路が必要で、そもそもそれらを自作することは技術的にも経済的にも不可能です。
自作の蓄電池は、小容量しかできないので、大容量が必要な場合は、既製品を選ぶしかありません。
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注意点②補助金が貰えない
自作の蓄電池を導入した場合、補助金を受け取ることが難しいです。
政府や地方自治体が太陽光発電や蓄電池システムの導入に対して補助金を提供している場合がありますが、補助金の対象となるのは、正規の製品や業者によって設置されたシステムです。
自作の蓄電池は、品質や安全性の面で検証されていないため、補助金の対象外となるでしょう。
補助金を活用したい場合は、既製品を購入する必要があります。
ソーラーパネルと蓄電池を自作する2つの方法
ソーラーパネルと蓄電池を自作するには、以下のような方法があります。
- 【初心者向け】製作キットを使う
- 【上級者向け】自分で部品を選び組み立てる
それぞれの方法を、確認していきましょう。
【初心者向け】製作キットを使う
初心者におすすめなのは、製作キットを利用して自作する方法です。
製作キットは、専門知識や技能がほとんど必要ないので、初心者でも簡単に自作ができます。
詳細な説明書が付属していたり、工具もほとんど必要ないので、すぐに制作が可能です。
また、一式のキットを購入することで、部品を個別に購入するよりもコストを節約できます。
【上級者向け】自分で部品を選び組み立てる
ステップ①部品の準備
自作で全ての部品から選んで組みたてるときには、ニーズや環境に合わせたパーツ選びが重要です。
ソーラーパネルの出力や設置条件を考えて、サイズ、蓄電池の容量や寿命を選び、付属品や配線材、保護具の準備をする必要があります。
必要な部品は、以下のとおりです。
- ソーラーパネル
- チャージコントローラ
- バッテリー
- インバーター
- 配線器具
- 蓄電池
適切な品質の部品を選ぶことで、システムの安全性や効率性が高まり、効率的なシステムを作ることができます。
ステップ②各部品を接続する
全ての部品を集めたら、各パーツを以下の順番で接続していきます。
- チャージコントローラ
- バッテリー
- インバータ
- ソーラーパネル
各部品を正確に接続することは、火災や感電のリスクを避け、システムの安全性を保つためにとても重要です。
接続作業は、電気の基礎知識と安全対策の理解が必要です。
不慣れな場合は、専門家の助言を求めるようにしましょう。
ステップ③ソーラーパネルを設置して角度を調整する
全ての接続が終わったら、自分が好きな位置に、ソーラーパネルを設置しましょう。
設置する場所と角度は、多くの日光を受けるためにとても重要な項目なので、しっかりと確認しましょう。
設置場所は、障害物のない日照時間の長い場所を選び、ソーラーパネルを安定して固定できる台に設置します。
台のタイプは、設置場所や用途に応じて選び、ソーラーパネルはボルトやナットで固定し、水平に調整しましょう。
角度調整は、季節や地域に応じて太陽光を最大限に受けられるように調整し、効率的にエネルギー収集ができる角度にしましょう。
よくある質問
ここでは、よくある質問について回答していきます。
Q1:ソーラーパネルと蓄電池は自作できる?
ソーラーパネルと蓄電池は、自作できます。
自作することで、自分のニーズや環境に合わせたカスタマイズが可能です。
Q2:自作するときに資格は必要?
自作するために、特別な資格は必要ありません。
しかし、一定以上の電気工事や配線作業をおこなう場合には、電気工事士の資格などが必要になるケースもあります。
Q3:自作するときに必要な物は?
自作するときには、以下の部品が必要です。
- ソーラーパネル
- チャージコントローラ
- バッテリー
- インバーター
- 配線器具
- 蓄電池
ソーラーパネルと蓄電池はもちろんのこと、配線材や接続部品、工具などが必要です。
また、設置場所によっては、支柱や架台、固定具なども必要になる場合があります。
【まとめ】自作は危険!業者に依頼して購入するのがおすすめ!
自作のソーラーパネルと蓄電池は、自分の好きなように作れるため魅力的に思えますが、専門的な知識や技術が必要なので、間違った取り扱いをすると火災や感電などのリスクが伴い、大変危険です。
また、補助金が貰えない、保険の適用外となる可能性があるなど、さまざまなデメリットも。
一般的に消費するのであれば、安全性や信頼性が確保され、品質や保証が保障されたソーラーパネルと蓄電池を使うことがおすすめです。
また、アフターサービスやメンテナンスサポートも受けられる専門業者から購入することが、1番良いでしょう。
自作のリスクを避け、専門業者に依頼することで、安全で信頼性の高いソーラーパネルと蓄電池システムを手に入れることができます。