小型風力発電を一般家庭で導入するには？メリット・デメリットを紹介！

家庭で電力を発電するシステムといえば太陽光発電が最も有名ですが、風力発電を行えるシステムもあるのをご存じですか？

小型風力発電を使うと、家庭で環境にやさしい電気を発電できます。

小型風力発電には、魅力的なポイントがたくさんありますが、導入する前に知っておきたい注意点もあります。

今回は、小型風力発電の仕組みや導入方法、メリット・デメリットなどを詳しく紹介します。

自分にとって小型風力発電の導入が向いているのか、チェックしながら読んでみてください。

小型風力発電とは？仕組みや一般家庭で導入する方法も解説

ここでは、小型風力発電の仕組みや、家庭で導入するにはどうすればいいかを解説していきます。

• 電力会社に頼らず電力をまかなっている状態のこと
• オフグリッドを実現するには太陽光発電が現実的
• 完全なオフグリッドでなく部分的に取り入れることも

 風力で軸を回転する力を電気に変える発電方法

小型風力発電は、風が吹くことで軸を回転させ、その回転の力を電気に変える発電方法です。

大きなサイズの風力発電は、多くの方が思い浮かべられるかと思いますが、それの小型版だと思っていただければいいと思います。

当然、一般家庭で大きな風力発電を設置することは難しいですが、小型のものならベランダなどに手軽に設置できます。

風通しのよいベランダや屋根の狭いスペースにも設置できる

先ほども少し触れた通り、小型風力発電は、発電機器を設置する場所が限られている家庭でも設置できるのが魅力です。

一般住宅で、最も取り入れられている発電機器は太陽光パネルですが、こちらは屋根のサイズや屋根の方角などによって思うように発電できないこともあります。

その点、小型風力発電は風の通り道さえ確保できれば、効率的に発電できます。

蓄電池と一緒に設置し、充電して使用するのが一般的

小型風力発電は、発電した電力を蓄電池に充電して使用するのが一般的です。

小型風力発電は、風が吹いていないときは電力が発電できないので、風が強いうちに発電した電力を貯めておくのが効率的です。

蓄電池と合わせて使用すれば、エコな電気を、風が吹いていないときにも利用することができます。

小型風力発電を一般家庭に導入する３つのメリット

ここでは、小型風力発電を一般家庭で使用する３つのメリットを紹介します。

• エネルギー源が枯渇することがない
• 上手く導入すれば電気代削減になる
• 夜間でも発電してくれる

メリット①エネルギー源が枯渇することがない

風力発電は、エネルギー源が枯渇する心配がなく、持続的に電力を作り出すことができることがメリットです。

小型風力発電のエネルギー源は、言うまでもなく「風」です。

風が一切吹かなくなることはあり得ないので、常にエネルギー源が存在していると言えるでしょう。

自然の力を利用して発電するため、環境への影響も少なく、地球にやさしいエネルギーとして注目されています。

メリット②上手く導入すれば電気代削減になる

小型風力発電を上手く導入すれば、家庭の電気代を削減することができます。

自家発電することで、電力会社からの電力購入を減らすことができ、月々の電気代を減らせます。

その代わり、小型風力発電を導入するための初期投資は必要ですが、長期的に見ると経済的な魅力があると言えます。

メリット③夜間でも発電してくれる

太陽光発電と違い、風力発電は夜間でも風さえあれば発電できます。

昼だけでなく、夜も電力を供給できるので、1日中、小型風力発電による電気を活用できます。

とはいえ、風が吹いていないときは発電できないという不安定さはありますが、太陽光発電のように、夜は一切発電しないシステムとは違うのが魅力です。

小型風力発電を一般家庭に導入する３つのデメリット

ここで、小型風力発電導入に対する、以下のようなデメリットについて解説していきます。

• 電量が安定しない
• 導入するのに高い費用がかかる
• 風が吹く場所にしか設置できない

デメリット①発電量が安定しない

風力発電のデメリットの1つとして、発電量が安定しないことがあります。

風の強さや方向によって発電量が大きく変わるため、いつでも安定した電力を確保したい人には、デメリットとなるでしょう。

電力が不安定なのは困るけれど、小型風力発電も活用したい人は、蓄電池や太陽光発電など、他の発電を併用するのがおすすめです。

デメリット②導入するのに高い費用がかかる

小型風力発電を導入するために、初期費用がかかるのが2つめのデメリットです。

風力発電機や蓄電池を購入したり、設置工事をしたりするコストが高いため、初期費用を負担に感じる人もいるでしょう。

長期的に見ると電気代の節約になるとはいえ、初期費用がかかるのが困る人は、導入までにきちんと予算を決めて進めるのが重要です。

デメリット③風が吹く場所にしか設置できない

風力発電は、風が吹く場所に設置しないとしっかりと発電してくれません。

自宅ベランダの風通しが悪いと、ベランダに設置しても、十分な発電が期待できないので、無駄な投資になってしまう可能性もあります。

自宅の中で風が通りやすい場所を、事前に調査しておくのが大切です。

小型風力発電の導入が向いている人・向いていない人

メリットやデメリットを踏まえて、小型風力発電の導入が向いているのは、以下のような人です。

• 風通しのよい場所に住んでいる
• 長期的に電気代削減を目指している
• 太陽光発電の導入が何らかの事情でできない
• 自然エネルギーで地球にやさしい発電を目指している
• 災害対策で導入を考えている

一方で、小型風力発電の導入が向いていない人は、以下のとおりです。

• 風の弱い地域や住宅に住んでいる
• 初期費用はかけられない
• 太陽光発電システムだけで満足している

自分はどちらに当てはまるのかしっかりと考えて、導入を考えてみてください。

小型風力発電があればエコな電力を作れる！

今回は、小型風力発電の仕組みや導入方法について、詳しい内容を紹介しました。

小型風力発電は、SDGsの観点から見ても優秀な発電方法ですが、不安定な部分もあるので注意も必要です。

風通しがよい場所があれば、小型風力発電を導入して環境にやさしい電力を作ることができます。

興味が沸いた人は、業者に小型風力発電の導入について無料見積もりの相談をしてみてはいかがでしょう。

金額だけでなく、どのぐらい発電するかの試算もしてもらえるので、検討してみるのがおすすめです。