蓄電池は、太陽光パネルなどと組み合わせることで、再生可能エネルギーの効率を上げる重要な役割を果たしています。
そんな蓄電池の価格は、容量や性能、メーカーや補助金などの要素によって大きく変わります。この記事では、蓄電池の価格相場や価格を決める5つのポイントを徹底解説します。
蓄電池を導入する際は、ぜひ参考にしてください。
蓄電池の価格を決める5つのポイント
蓄電池の価格はどのように決まるのでしょうか?
ここでは、蓄電池の価格を決める5つのポイントについて説明します。
①蓄電池の種類
②蓄電池の容量
③蓄電池の仕様
④蓄電池の購入経路
⑤メーカー・ブランド
一つ一つ見ていきましょう。
蓄電池の種類
蓄電池には、主にリチウムイオン型と鉛蓄電池型の2種類があります。
リチウムイオン型は、高いエネルギー密度や充放電効率を持ち、長寿命でメンテナンスフリーです。
一方、鉛蓄電池型は、低コストで耐熱性や安全性が高いです。
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しかし、重量が重く、寿命が短く、定期的なメンテナンスが必要です。
一般的に、リチウムイオン型の方が鉛蓄電池型よりも高価ですが、性能や寿命を考えるとコスパは高いと言えます。
蓄電池の容量
蓄電池の容量は、貯められる電力の量を表す指標です。
容量が大きいほど、多くの電力を貯められますが、価格も高くなります。
容量を決める際には、自分の家庭の消費電力や発電量、目的や予算などを考慮する必要があります。
例えば、自家消費率を高めることが目的ならば、発電量と消費量のバランスを見て適切な容量を選ぶことが大切です。
また、停電時に備えることが目的ならば、必要最低限の電力を確保できる容量を選ぶことが重要です。
蓄電池の仕様
蓄電池の仕様とは、充放電回数や効率、寿命などの性能や品質を表す指標です。
仕様が良いほど性能や品質が高くなりますが、価格も高くなります。
仕様を比較する際には、以下のような点に注意する必要があります。
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①充放電回数
充放電回数とは、蓄電池が充放電できる回数の上限値です。
充放電回数が多いほど、長期的に使用できます。
②充放電効率
充放電効率とは、充放電時に失われるエネルギーの割合です。
充放電効率が高いほど、無駄なエネルギー損失が少なくなります。
③寿命
寿命とは、蓄電池が使用できる期間の目安です。
寿命が長いほど、交換や修理の頻度が低くなります。
蓄電池の購入経路
蓄電池の購入経路とは、蓄電池をどこから購入するかということです。
購入経路には、以下のようなパターンがあります。
①メーカー直販
メーカーから直接蓄電池を購入する方法です。メーカーのサポートやアフターサービスを受けられるメリットがありますが、価格は高めです。
②販売代理店
メーカーから委託された販売代理店から蓄電池を購入する方法です。販売代理店のサポートやアフターサービスを受けられるメリットがありますが、価格は中間マージンが発生するためやや高めです。
③一括見積もりサイト
インターネット上の一括見積もりサイトから蓄電池を購入する方法です。
複数の業者から見積もりを取り、最安値を探すことができるメリットがありますが、サポートやアフターサービスの質は業者によって異なります。
メーカー・ブランド
蓄電池のメーカー・ブランドとは、蓄電池を製造・販売している企業や商品名のことです。
メーカー・ブランドによって、蓄電池の性能や品質、価格などに差があります。
メーカー・ブランドを選ぶ際には、以下のような点に注意する必要があります。
①実績
実績とは、蓄電池の販売実績や導入実績、評判などのことです。実績が高いほど、信頼性や安心感が高くなります。
②保証
保証とは、蓄電池に何か問題が発生した場合に、メーカーが対応してくれる期間や内容のことです。保証が長くて充実しているほど、安心して使用できます。
③サービス
サービスとは、蓄電池の設置やメンテナンスなどの付加的なサービスのことです。サービスが充実しているほど、快適に使用できます。
蓄電池の種類ごとの価格相場
蓄電池は、その種類によって、価格や性能が異なります。
ここでは、主な蓄電池の種類とその価格相場について紹介します。
リチウムイオン
リチウムイオン蓄電池は、リチウムイオンを正負の電極間で移動させることで充放電を行う蓄電池です。
この種類の蓄電池は、高いエネルギー密度や長寿命、自己放電率の低さなどの特徴があります。
一方で、高温や過充電による発火や爆発の危険性や、高価な材料や製造コストが欠点です。
リチウムイオン蓄電池の価格相場は、容量やメーカーによって異なりますが、一般的には1kWhあたり20万円から30万円程度です。
鉛蓄電池
鉛蓄電池は、鉛と硫酸を用いて充放電を行う蓄電池です。
この種類の蓄電池は、安価で信頼性が高く、大容量の充放電が可能な特徴があります。
一方で、重量が重く、メンテナンスが必要で、環境負荷が高いなどの欠点があります。
鉛蓄電池の価格相場は、容量やメーカーによって異なりますが、一般的には1kWhあたり5万円から10万円程度です。
NAS蓄電池
NAS蓄電池は、ナトリウムと硫黄を用いて充放電を行う蓄電池です。
この種類の蓄電池は、高いエネルギー密度や長寿命、安定した出力特性などの特徴があります。
一方で、高温で動作するため冷却システムが必要で、安全性や耐久性に問題があるなどの欠点があります。
NAS蓄電池の価格相場は、容量やメーカーによって異なりますが、一般的には1kWhあたり15万円から20万円程度です。
ニッケル水素電池
ニッケル水素電池は、ニッケルと水素を用いて充放電を行う蓄電池です。
この種類の蓄電池は、低温でも動作可能でメモリ効果が少なく、環境負荷が低いなどの特徴があります。
一方で、エネルギー密度が低く自己放電率が高く、寿命が短いなどの欠点があります。
ニッケル水素電池の価格相場は、容量やメーカーによって異なりますが、一般的には1kWhあたり10万円から15万円程度です。
蓄電池の容量と仕様ごとの価格相場
蓄電池は、容量と仕様によって価格が大きく異なります。
一般的に、容量が大きく、性能が高いほど価格は高くなります。
ここでは、家庭用と大容量の蓄電池について、それぞれの容量と仕様ごとの価格相場を紹介します。
家庭用蓄電池の場合
家庭用蓄電池は、一般的に3kWhから10kWh程度の容量を持ちます。
家庭用蓄電池の主な用途は、太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーの余剰電力を蓄えておき、夜間や停電時に利用することです。
家庭用蓄電池の価格相場は、容量や性能によって異なりますが、一般的には100万円から300万円程度です。例えば、5kWhの容量で出力1.5kWのリチウムイオンバッテリーの場合、価格は約150万円です。
大容量蓄電池の場合
大容量蓄電池は、一般的に10kWh以上の容量を持ちます。
大容量蓄電池の主な用途は、工場やビルなどの大規模施設で発生するピークカットやデマンドレスポンスなどの需要調整に利用することです。
大容量蓄電池の価格相場は、容量や性能によって異なりますが、一般的には1000万円から1億円以上です。
例えば、100kWhの容量で出力50kWのリチウムイオンバッテリーの場合、価格は約5000万円です。
蓄電池の購入経路ごとの価格相場
蓄電池は、災害時や停電時に備えたり電気料金を節約したりするために利用されます。
蓄電池の価格は、購入経路によって大きく異なります。
一般的な購入経路とその価格相場を以下に紹介します。
量販店
量販店では、蓄電池の種類や容量、メーカーなどが豊富に揃っています。
自分で比較検討して購入することができます。
量販店の価格は、メーカーの希望小売価格に近いことが多く、割引率は低いです。
しかし、ポイントやクーポンなどの特典がある場合もあります。
量販店での蓄電池の価格相場は、約100万円から300万円程度です。
新築工務店
新築工務店では、蓄電池を太陽光発電システムとセットで購入することができます。
工務店が提携しているメーカーの蓄電池を選ぶことになります。
新築工務店の価格は、太陽光発電システムとのセット割引が適用されることが多く、割引率は高いです。しかし、メーカーや容量の選択肢は限られています。
新築工務店での蓄電池の価格相場は、約80万円から200万円程度です。
訪問販売
訪問販売では、営業員が自宅に来て蓄電池を勧めてくることがあります。
訪問販売の価格は、営業員の交渉次第で変わります。
割引率は高いこともあれば、定価よりも高いこともあります。
訪問販売での蓄電池の価格相場は、約150万円から400万円程度です。
インターネット販売
インターネット販売では、ウェブサイトやオンラインショップで蓄電池を購入することができます。
インターネット販売の価格は、量販店よりも安いことが多く、割引率は高いです。
しかし、取り付けや保証などのサービスが不十分な場合もあります。
また、商品の品質や信頼性について確認することが困難な場合もあります。
インターネット販売での蓄電池の価格相場は、約50万円から200万円程度です。
蓄電池の価格を考える上で重要な補助金
蓄電池の価格は、製品の性能や容量だけでなく、設置費用やメンテナンス費用なども含めて考える必要があります。
しかし、蓄電池を導入する際には、国や自治体からの補助金を利用することができます。
これらの補助金は、蓄電池の価格を大幅に下げることができるためには非常に重要です。
しかし、これらの補助金は必ずしも使えるとは限りません。
蓄電池を導入する際には、事前に最新の情報を確認し、補助金にも対応できる蓄電池や業者を選びましょう。
蓄電池の価格相場の推移を解説
近年では、蓄電池の価格相場は下落かやや横ばい傾向にあります。
これは、技術革新や競争力向上によって製造コストが低下し、性能が向上したことが主な理由です。
特にリチウムイオン蓄電池は、高い容量と性能を持ちながらも低い製造コストを実現しており、市場シェアを拡大しています。
しかし、蓄電池の価格相場は一定ではなく、需要と供給のバランスや原材料価格の変動などによって変わります。今後も蓄電池の価格相場は注目されるでしょう。
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