エコに興味があったり、災害に備えたいと考えている人は、「オフグリッド」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか？
最近では、オフグリッド生活をしてみたいと思っている人が増えてきているようです。
でも実際、オフグリッドってどのような状態を指すものなのでしょうか。
「オフグリッドな生活ができるとメリットがたくさんありそう」とは思っていても、しっかり内容を把握できている人は、案外少ないかもしれません。
そこで今回は、オフグリッドの基本的な特徴やメリットやデメリットを紹介し、オフグリッドな生活に必要な設備についても解説します。
オフグリッド生活に興味がある人は、最後まで読んでみてください。
オフグリッドとは？仕組みや導入方法をチェック
まずは、オフグリッドとはどのようなものなのか、以下のような基本的な情報を解説していきます。
- 電力会社に頼らず電力をまかなっている状態のこと
- オフグリッドを実現するには太陽光発電が現実的
- 完全なオフグリッドでなく部分的に取り入れることも
それぞれ、確認していきましょう。
電力会社に頼らず電力をまかなっている状態のこと
オフグリッドとは、電力会社に頼らずに自分たちで電力をまかなう生活スタイルのことを指します。
例えば、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを利用し、生活するのに必要な電力を自給自足することなどが、オフグリッドになります。
電力会社からの電力供給を受けないので、電気料金がかからなかったり、災害のときに停電で困ったりすることがなくなるのがメリットです。
オフグリッドを実現するには太陽光発電が現実的
オフグリッド生活を実現するためには、太陽光発電を使用するのが現実的です。
屋根などに太陽光パネルを設置して、太陽エネルギーを電力に変換する方法です。
完全なオフグリッド生活をするためには、さらに蓄電池を併用する必要があります。
太陽光パネルで発電して使うだけだと、太陽が出ていない夜間や雨の日は、電力が使えなくなりますが、蓄電池に貯めておくことでいつでも安定して電力を使えるようになります。
完全なオフグリッドでなく部分的に取り入れることも
オフグリッド生活は、完全に電力会社から独立する方法もありますが、部分的に取り入れることもできます。
例えば、日中は太陽光発電を活用し、夜間や天候が悪い日には、電力会社からの電力を利用するというハイブリッド方式もあります。
いきなり、完全なオフグリッド生活を始めるのは敷居が高いかもしれませんが、部分的になら取り入れやすいかもしれません。
オフグリッドの３つのメリット
ここからは、オフグリッドの3つのメリットについて、詳しく解説していきます。
- 電気料金を安くでき、ゼロも目指せる
- 環境にやさしい電力を使える
- 万が一の災害などに備えられる
それぞれ、確認していきましょう。
メリット①電気料金を安くでき、ゼロも目指せる
オフグリッド生活の最大のメリットは、電気料金を削減し、最終的には、ゼロも目指せることです。
太陽光発電や風力発電などを利用して自家発電することで、電力会社から電力を購入する必要がなくなります。
電力を自給自足できるようになると、毎月の電気代を大幅に減らすことができますし、蓄電池などを併用すれば全ての電力を自給自足することも可能です。
メリット②環境にやさしい電力を使える
オフグリッド生活では、再生可能エネルギーを活用するので、環境にやさしい電力を使えます。
原子力発電などの化石燃料を使わないので、CO2排出量を削減でき、環境問題に配慮できるのが魅力です。
エコ意識が高く、SDGsに興味のある人には、自然や環境にやさしい生活を送れるのが大きなメリットとなるでしょう。
メリット③万が一の災害などに備えられる
災害時には、電力会社からの電力供給が途絶えることがありますが、オフグリッド生活をしていると電力が自給自足できるので安心です。
自家発電システムを持っているので、停電しても電力を確保できます。
太陽光パネルだけを使う部分的なオフグリッド生活の場合は、太陽が出ている間しか電気が使えませんが、蓄電池があれば、貯まった分だけ使えるのも魅力です。
オフグリッドの３つのデメリット
オフグリッドには、メリットがたくさんありますが、注意しておきたい、以下のようなデメリットもあります。
- 天候に左右されやすい
- 設備のメンテナンスが必要になる
- 設備が壊れると電気が使えない
それぞれ、確認していきましょう。
デメリット①天候に左右されやすい
オフグリッド生活のデメリットとして、天候に左右されやすいことがあります。
特に太陽光発電は、日照時間が短い冬場やくもりや雨の日には、発電量が減少します。
風力発電についても、風の状況によって発電量にばらつきが出るのがデメリットです。
場合によっては、十分な電力を確保できない場合があるので「電力が使えなくて困った！」とならないように、さまざまな方法を併用するなど対策が必要です。
デメリット②設備のメンテナンスが必要になる
オフグリッド生活では、発電設備のメンテナンスが定期的に必要になります。
太陽光パネルや蓄電池、風力発電機などの設備は定期的な点検をおこなわないといけません。
この点に関しては、業者に依頼しておこなうことも多いです。
メンテナンスを怠ると発電効率が下がり、十分に電力を発電することができなくなることもあります。
デメリット③設備が壊れると電気が使えない
完全なオフグリッド生活の場合は、自家発電システムが故障すると電力供給が止まってしまうリスクがあります。
部分的なオフグリッドの場合は、万が一故障しても電力会社から電力を買うことができますが、その場合でも、設備の修理代が余計にかかるのがデメリットです。
自家発電できていないと、その分、電気代もかかるので、壊れた場合のことも想定しておくようにしましょう。
オフグリッド生活におすすめの設備を紹介
ここでは、オフグリッド生活をするのにおすすめの設備を紹介していきます。
- 太陽光パネルや蓄電池など
- 電気温水器やエコキュート
エコな生活を取り入れたい人は、ぜひ導入を検討してみましょう。
①太陽光パネルや蓄電池など
オフグリッド生活に欠かせないのが、太陽光パネルと蓄電池です。
自家発電のシステムのなかで、太陽光発電は最も効率よく、たくさんの電力を発電することができます。
パネルを載せる量などによって、初期投資のコストは変わりますが、いずれにしても費用はかかってきます。
とはいえ、長期的に見ると経済面や環境への配慮、災害時の備えなどさまざまなメリットがあると言えるでしょう。
②電気温水器やエコキュート
オフグリッド生活をより快適にするなら、電気温水器やエコキュートの導入もおすすめです。
太陽光発電と合わせて電気温水器などを導入すると、太陽光で作り出した電気を使ってお湯を沸かすことができます。
特にエコキュートは、ヒートポンプ技術を利用しているので省エネ効果が高く、環境にもやさしい設備です。
エコキュートなどを取り入れたら、自家発電の電力でお湯までわかせるので、とても経済的です。
オフグリッド生活に注目してエコに暮らそう
今回は、オフグリッドの特徴やメリット・デメリットを紹介し、おすすめの設備についてもお伝えしました。
オフグリッド生活は、環境問題や電気代高騰に対応する素晴らしいものですが、注意しておきたいポイントもあります。
注意点を考慮したうえで、オフグリッド生活に興味が沸いた人は、太陽光発電の導入を検討してみましょう。
太陽光発電を導入するためにはどのぐらいの初期費用がかかるのかは、電気業者で無料でお見積りできるのでチェックしてみてください。
万が一の災害にも備えられるオフグリッド、部分的にでも自分の生活にも取り入れられるかどうか考えてみてはいかがでしょうか？
