太陽光パネルを設置すると、自宅で発電した電力を利用できますが、発電量は天候や時間帯によって変動します。そこで、安定的に電力を供給するためには蓄電池が必要になります。
蓄電池とは、発電した電力を貯めておいて必要な時に使えるようにする装置です。
しかし、蓄電池にもメリットとデメリットがあります。
この記事では、蓄電池の9つのメリットとデメリットを紹介し、太陽光パネルと併用した時の効果も解説します。
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蓄電池とは?
蓄電池とは、太陽光発電システムなどの発電した電力を一時的に貯めておく装置のことです。太陽光パネルは、日照時間や天候によって発電量が変動するため、蓄電池を利用することで安定した電力供給が可能になります。
また蓄電池は、停電時や夜間などの非常時にも電力を供給できるため、災害対策や節電対策としても有効です。
そんな蓄電池の種類には、鉛蓄電池やリチウムイオン蓄電池などがあります。
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蓄電池のみを設置した時の3つのデメリット
蓄電池は太陽光パネルと一緒に設置することが多いですが、実は蓄電池のみを設置することもできます。ただ、蓄電池のみを設置する際にはいくつかデメリットがあります。
①初期費用が高い
②設置場所が限られる
③太陽光パネルと併用しないと節電効果が薄い
初期費用が高い
蓄電池のみを設置する場合、一般的には数十万円〜数百万円程度の初期費用がかかります。
さらに設置費用もかかります。したがって設置するのが蓄電池のみでも初期費用は十分高額です。
設置場所が限られる
蓄電池は換気が良く、適切な温度管理が必要です。
高温や低温が蓄電池に与える影響があるため、適切な温度での設置が重要です。
屋内よりも屋外の設置が推奨される場合もあります。
太陽光パネルと併用しないと節電効果が薄い
上記のように初期費用がかかるのに対し、蓄電池のみを設置する場合、節電効果はあまり期待できません。
これは、蓄電池は自家発電した電気を貯めることはできますが自家発電する装置ではないためです。
つまり、蓄電池に貯める電気は通常の電力会社から購入したものであり、もちろんピーク時以外に買電することで多少の節約にはなりますが、蓄電池のみを設置しても電気代はあまり変わりません。
そのためあまり経済的な恩恵は得られません。
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デメリットを上回る蓄電池の6つのメリット
蓄電池のみの設置には様々なデメリットがありますが、太陽光発電と組み合わせることで多くのメリットが生まれます。
具体的には、次のようなものが挙げられます。
①電気代の節約が狙える
②停電時にも電気が使える
③電力ピーク時も安定的に利用できる
④電気自動車との連携も見込める
⑤夜間や電気料金が高い時に蓄電池の電気を使用可能
⑥CO2排出を減らして環境にやさしい
電気代の節約が狙える
蓄電池を太陽光発電などの自家発電システムと組み合わせて導入すると、昼間に発電した余剰電力を蓄えておき、夜間や曇天時に使用することができます。
これにより、電力会社からの購入電力量を減らすことができ、電気代の節約が狙えます。
また、蓄電池は需要家の負荷に応じて出力を調整することができるため、ピークカットやピークシフトなどの需要調整にも役立ちます。
これも電気代の削減につながります。
停電時にも電気が使える
蓄電池は、災害や事故などで停電になった場合にも、自家発電システムと連携して必要な電気を供給することができます。これは蓄電池だけでも得られるメリットですが、太陽光発電などの自家発電システムと組み合わせると、停電が数日以上続いても、天気さえ良ければ電力が使えるようになります。
蓄電池の災害時の対策効果も、太陽光発電などの自家発電システムと組み合わせることでより有効になります。
電力ピーク時も安定的に利用できる
太陽光発電などの自家発電システムは時間帯や天気・季節で発電量が変動します。
この自家発電システムからの発電量と購入電力量のバランスを調整するのに、蓄電池は役立ちます。
これにより、自家発電システムだけではカバーできない需要を満たすことができるだけでなく、過剰な発電量を無駄にしないこともできます。
蓄電池を設置することで、一年中安定的に電気を利用することも可能になります。
電気自動車との連携も見込める
蓄電池は、自家発電システムだけでなく、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)などの充放電可能な車両とも連携することができます。
これは、蓄電池から車両への充電や、逆に車両から蓄電池への放電を行うことができるということです。これにより、電気自動車のエネルギー費用すらも太陽光発電で賄えるようになります。
また、蓄電池と車両は相互に補完しあうことで、より大容量のエネルギーを蓄えることができます。
夜間や電気料金が高い時に蓄電池の電気を使用可能
蓄電池と太陽光パネルを併用することで、夜間や電気料金が高い時にも蓄電池の電気を使用することができます。
一般的な太陽光発電システムでは、夜間や曇りの日などには発電ができませんし、昼間に発電した分もすぐに使わなければなりません。
しかし、蓄電池があれば、昼間に発電した分を貯めておいて、夜間や曇りの日などに使うことができます。
発電はCO2排出を伴わないため環境にやさしい
蓄電池と太陽光パネルを併用することで、発電はCO2排出を伴わないため環境にやさしいことになります。
これは、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの削減に貢献することを意味します。
一般的には、電気は火力発電所や原子力発電所などで作られます。
これらの発電所は、石油や石炭などの化石燃料を燃やしたり核分裂反応を起こしたりすることで、大量のCO2や放射性物質を排出します。
一方で太陽光発電は、太陽の光だけで発電することができ、CO2や放射性物質を排出しません。また、蓄電池は、発電した電気を貯めておけるので、このエコな発電を無駄にせず、最大化することができます。
したがって、蓄電池と太陽光パネルを併用することで、発電はCO2排出を伴わないため環境にやさしいことになります。
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