近年、太陽光発電や蓄電池の普及が進む中、より効率的で多機能なエネルギー管理システムが求められています。
その中でトライブリッドシステムは、太陽光発電、蓄電池、電気自動車(EV)の充放電を一括管理し、家庭や企業のエネルギー使用を最適化する革新的な技術として注目されています。
ニチコンのトライブリッドシステムは、これまでの蓄電池に比べて、電力の効率的な利用と電気代削減が可能で、エネルギー自給自足を目指す家庭にとって非常に魅力的な選択肢となっています。
ここでは、トライブリッドシステムの特徴や価格、従来の蓄電池システムとの違いについて詳しく解説し、なぜ今、トライブリッドシステムが注目されているのかを分かりやすく説明します。
ニチコントライブリッドの仕組みと機能は?
ニチコンのトライブリッドシステムは、太陽光発電、蓄電池、電気自動車(EV)を連携させて、家庭や企業のエネルギー管理を最適化する革新的な技術です。
このシステムでは、これらの技術が一元的に管理されることによって、発電から消費、蓄電、さらにはEVの充電まで、すべてを効率的に運用できます。
①「トライブリッド」という名前の意味
「トライブリッド(Tri-brid)」という名前は、太陽光発電、蓄電池、EVの3つの技術を統合したシステムを意味します。
これらの技術を連携させることで、発電した電力を家庭や事業所で効率的に利用し、余剰電力を蓄え、必要なときに使用するという流れを作り出します。
特に、太陽光発電から得た電力を蓄電池で貯め、EVの充電にも活用することができ、自家消費を最大化することが可能です。
②ニチコントライブリッドの電力最適化の機能
ニチコンのトライブリッドシステムは、太陽光発電、蓄電池、電気自動車(EV)を組み合わせて電力の効率的な運用を実現する革新的なシステムです。
このシステムは、エネルギーの最適化を進めるために、いくつかの高度な機能を提供しています。
以下の機能により、家庭や企業のエネルギー消費を最大限に最適化することができます。
・見守りサービス
お客様が安心して蓄電システムをご利用いただけるよう、蓄電システムを見守るサービスが提供されています。
このサービスでは、蓄電システムのエラー発生状況をリアルタイムで監視し、機器のソフトウェア更新や新しいサービスをネットワーク経由で提供します。
これにより、システムの稼働状況や改善点を把握し、常に最適な運転状態を維持することができます。
・気象警報・早期注意情報自動制御
お住まいの地域に気象警報や早期注意情報(高)が発表されると、自動で蓄電システムを充電して停電に備えます。
これにより、災害時や停電時にも迅速に対応できる準備が整い、家電や重要機器の電力供給が途切れることなく維持されます。
対象となる気象警報には、大雨、暴風、大雪、高潮などがあり、これに対応した自動充電機能が働きます。
・AI自動制御
AI自動制御機能では、翌日の天気予報、発電量、電力使用状況を元に、最適な蓄電システムの運転設定を自動で行います。
この機能により、余剰電力量を最適に管理し、卒FITユーザー向けに効率的な運転を提供します。
AIは過去のデータを基に予測を行い、最適なタイミングで充電・放電を行います。
なお、AI自動制御を有効にするには、約1週間のデータ蓄積期間が必要です。
これらの機能により、太陽光発電、蓄電池、EVを統合的に管理することが可能となり、電力使用の効率化やコスト削減が実現します。
トライブリッドシステムは、家庭内でのエネルギー管理をよりスマートにし、最適な運用を支援するための強力なツールです。
ニチコントライブリッドの導入価格と補助金詳細を解説
ニチコンのトライブリッドシステムは、太陽光発電、蓄電池、電気自動車(EV)を連携させて家庭や企業のエネルギー管理を最適化する革新的なシステムです。
しかし、このシステムを導入する際に気になるのがその価格です。
①トライブリッド蓄電システム価格一覧
ニチコントライブリッド蓄電システムでは、以下の3つを設置します。
- トライブリッドパワコン
- 蓄電池ユニット
- V2Hスタンド・V2Hポッド
それぞれの価格、サイズ等を確認していきましょう。
トライブリッドパワコン
型式 参考小売価格 サイズ(横×高さ×奥行) 重量 保証期間 ES-T3 1,200,000円 685×648×239 mm 44kg 15年
蓄電池ユニット
型式 参考小売価格 サイズ(横×高さ×奥行) 重量 容量 保証期間 ES-T3S1 1,200,000円 540×418×230 mm 50kg 4.9kWh 15年 ES-T3L1 1,200,000円 540×418×230 mm 50kg 9.9kWh 15年 ES-T3M1 1,700,000円 540×418×230 mm 61kg 7.4kWh 15年 ES-T3X1 1,700,000円 540×418×230 mm 61kg 14.9kWh 15年
V2Hスタンド・V2Hポッド
型式 参考小売価格 サイズ(横×高さ×奥行) 重量 ケーブル長 保証期間 ES-T3V1
トライブリッドV2H一体型1,300,000円 520×1180×260mm 69kg 7.5m 15年 ES-T3P1
トライブリッドV2Hポッド1,500,000円 V2Hスタンド520×1180×260mm
V2Hポッド170×430×173mmV2Hスタンド
61kg
V2Hポッド
6.8kg3.5m 15年 ES-T3PL1
トライブリッド
V2Hポッド1,600,000円 V2Hスタンド520×1180×260mm
V2Hポッド170×430×173mmV2Hスタンド
61kg
V2Hポッド
8.7kg7.5m 15年
②ニチコントライブリッド導入に活用できる補助金
ニチコンのトライブリッドシステムは、効率的に管理するための革新的な技術ですが、その導入には一定の費用がかかります。
そこで、政府や自治体が提供する補助金制度を活用することで、導入コストを大幅に削減することが可能です。
・蓄電池ユニットに関する補助金
DR(需要家主導型エネルギーリソース)補助金は、蓄電池の導入を支援するための国の補助金です。
太陽光発電と蓄電池を効率的に活用し、電力需給の最適化を図ることを目的としています。
特に、大規模な蓄電池システムや複数の家庭が共同で利用するシステムに対して補助が支給されることが多いです。
また、各自治体でも蓄電池導入を支援する補助金が提供されています。
補助金額や条件は自治体ごとに異なりますが、一般的には最大数十万円の補助が受けられることがあります。
お住まいの地域で利用できる補助金があるかどうか、ぜひ一度確認してみてください。
・V2Hに関する補助金
CEV補助金は、電気自動車(EV)とその充放電設備に対する補助金であり、V2Hシステムの導入にも適用される場合があります。
この補助金を活用することで、EVを効率的に利用し、家庭内での電力消費を最大化するための設備をより低コストで導入できます。
また、一部の自治体では、V2Hシステムに対する独自の補助金制度も設けています。
地方自治体によっては、V2Hシステムを導入する家庭に対して追加の補助が提供されることもあるため、地域ごとの制度を確認することが重要です。
2025年も例年と同様に、4月〜7月の間に補助金制度の詳細が発表されることが多いため、早めの情報収集と準備が重要です。
現時点では、2024年度の補助金制度を参考にしながら、2025年の補助金概要について予測することが可能です。
補助金の内容は、自家消費の促進や再生可能エネルギーの導入を支援するために継続されると予想され、特に蓄電池と太陽光発電の導入をサポートするための重要な支援策として注目されています。
補助金を利用するためには、最新の情報を確認し、適切な申請準備を進めることが必要です。
また、補助金の受付期間は限定されているため、早めに必要書類を準備し、申請を行うことが推奨されます。
ニチコントライブリッドと従来の蓄電池の違い
太陽光発電と蓄電池を組み合わせたシステムは、自家消費を増やし、電気代の削減に大きく貢献します。
しかし、従来型の家庭用蓄電池と比較して、ニチコンのトライブリッドシステムにはどのようなメリットがあるのかについては、多くの方が疑問を持つところです。
①従来型の家庭用蓄電池と比較したメリット・デメリット
従来型の家庭用蓄電池システムは、主に太陽光発電で得た電力を蓄えて、夜間や電力消費が高い時間帯に使用することを目的としています。
これにより、昼間に発電した余剰電力を効率的に保存し、買電量を減らすことができます。
この方式は、電力の自家消費を増やし、電気代削減に繋がりますが、いくつかの制限点もあります。
まず、メリットとしては、電力会社からの購入電力を削減することができ、電気代の削減が実現できる点が挙げられます。
また、停電時には非常用電源として機能し、基本的な家電を稼働させることができるため、非常時にも安心です。
さらに、設置後すぐに電力を自家消費でき、効率的に電気代を削減することが可能になります。
一方、デメリットとしては、蓄電池の容量が限られているため、大量の電力を消費する家庭や高い電力需要には不十分な場合があることです。
また、設置費用が高額で、回収期間が長くなる可能性もあります。
特に、売電よりも自家消費を優先する運用を考えると、蓄電池単独では十分な容量を確保できない場合があるため、自家消費型の運用を考える場合には容量に注意が必要です。
これに対して、ニチコンのトライブリッドシステムは、従来型の蓄電池に加え、電気自動車(EV)も活用することで、より効率的な電力運用を実現します。
EVのバッテリーを蓄電池代わりに使用することができ、より大容量の電力を効率的に管理することが可能になるため、電力消費が多い家庭にも十分に対応できるという大きな利点があります。
②EVを蓄電池代わりに活用できるトライブリッドの利点
ニチコンのトライブリッドシステムの大きな利点の一つは、電気自動車(EV)を蓄電池代わりに活用できることです。
通常、EVは走行用の電力を蓄えるためのバッテリーとして使用されますが、トライブリッドシステムでは、このEVのバッテリーを家庭用の電力源として利用できるため、効率的なエネルギー運用が可能になります。
これにより、昼間に太陽光発電で得た電力をEVに充電し、夜間にはその電力を家庭で使用することができるため、自家消費の割合を増やし、電力会社から購入する電力を減らすことができます。
さらに、蓄電池の容量だけでは賄いきれない電力消費がある家庭でも、EVのバッテリーを活用することで、大容量の電力を効率的に使用できるため、より多くの電力を自家消費することが可能になります。
また、EVを使った電力管理により、移動時にも電力を供給できるため、非常に効率的で柔軟なエネルギー運用が可能になります。トライブリッドシステムでは、EVと蓄電池が連携して電力を最適化することで、家庭内でのエネルギー管理を一層効率的に実現できます。
③停電時の電力供給力の違いと非常用電源としての活用
停電時の電力供給力について、従来型の蓄電池システムとトライブリッドシステムには大きな違いがあります。
従来型の蓄電池システムは、限られた容量で非常用電源として機能しますが、電気自動車(EV)を活用するトライブリッドシステムでは、より多くの電力を供給することが可能です。
従来型の蓄電池システムでは、蓄電池の容量が限られているため、停電時に供給できる電力が限られることがあります。
特に、家庭内で使用する機器が多い場合、長時間の停電には対応しきれないこともあります。
これに対して、トライブリッドシステムでは、EVのバッテリーを活用することで、停電時に大量の電力を供給できるため、長時間の停電にも対応可能です。
これにより、非常用電源としての信頼性が格段に向上し、停電時にも安心して電力供給を維持することができます。
非常時の備えとして、従来型の蓄電池システムでは賄えない電力消費を、EVがサポートするため、停電リスクへの対応力が強化されます。
これにより、家庭内のエネルギー管理がより効率的に行えるとともに、長期的なエネルギー利用の安定性を確保することができます。
ニチコントライブリッドの電気代削減効果を検証
ニチコンのトライブリッドシステムを活用することで、電気代を削減し、エネルギーの最適化を実現することができます。
ここでは、トライブリッドシステムを導入することでどれほどの電気代削減が期待できるのか、その具体的な効果を解説します。
自家消費率の向上やEV充電の活用方法、そして太陽光発電との連携による最大限の電力利用について、実際の削減効果をシミュレーションを交えて紹介します。
①電力自給率を向上させる仕組みとは?
トライブリッドシステムの最大のメリットは、自家消費を最大化し、電力自給率を高めることです。
太陽光発電によって得た電力を、家庭内でそのまま使用するだけでなく、蓄電池や電気自動車(EV)を利用することで効率的に電力を蓄え、必要な時に使うことができます。
これにより、電力購入量を大幅に削減できるのです。
具体的な運用方法としては、昼間に発電した電力を蓄電池に貯めて、夜間や電力需要の高い時間帯にその電力を使用することが可能になります。
これによって、自家発電した電力を無駄にせず、電力の自給自足率が向上し、電力会社からの買電量を減らすことができます。
たとえば、昼間に太陽光発電で得た電力を直接自家消費したり、余剰分を蓄電池に蓄えて夜間に使用することで、電力供給の安定性を高め、長期的にコスト削減が可能となります。
このように、トライブリッドシステムは、太陽光発電、蓄電池、EVの相互運用によって、家庭や企業の電力利用を最適化し、電力自給率を高めると同時に、電気代を削減する効果が得られます。
特に、電力消費が多い時間帯や停電時に自家発電した電力を活用できるため、安定した電力供給が可能になります。
②EV充電を活用した電気代削減シミュレーション
トライブリッドシステムの重要な要素であるEVの活用は、電気代削減に非常に効果的です。
EVを昼間に充電し、夜間にその電力を使用することで、電力会社からの買電量を減らし、太陽光発電による自家消費を最大化できます。
以下のシミュレーションで、EV充電を活用した電気代削減効果を見てみましょう。
例えば、月間で500kWhの電力を消費する家庭の場合、EVを昼間に充電し、その電力を夜間に使用することで、500kWhのうち200kWhを自家発電で賄うことができます。
その結果、電力購入量を200kWh減らすことができ、年間の電気代を約5,400円削減できる可能性があります。
③太陽光発電との連携で電力コストを最小限に抑える方法
太陽光発電と蓄電池、EVを統合的に活用することで、電力コストの削減が一層効率的になります。
昼間に発電した電力を自家消費するだけでなく、余剰電力を蓄電池に貯め、必要なときに使用することで、電力会社から購入する電力の量を減らすことができます。
さらに、EVのバッテリーを活用して家庭内での電力消費を補い、夜間の買電を最小限に抑えることが可能です。
具体的な方法としては、太陽光発電システムの設置時に、家庭の電力消費を見越して蓄電池の容量を最適化することが重要です。
太陽光発電の最大活用と蓄電池による余剰電力の保存、EVの活用を組み合わせることで、電力購入量を劇的に削減でき、電気代の大幅な削減が可能になります。
ニチコントライブリッドの導入についてはご相談ください
ニチコンのトライブリッドシステムは、太陽光発電の電力を無駄なく活用し、蓄電池やEVを統合的に管理することで、より効率的なエネルギー運用が可能になります。
また、従来型の蓄電池システムと比較して、トライブリッドシステムはより柔軟で高度な電力管理を提供し、家庭内の電力消費を最適化する大きなメリットを持っています。
岡山電力では、ニチコンのトライブリッドシステム導入に関して、最適なプランをご提案し、電力消費の最適化とコスト削減に向けてサポートしています。
「トライブリッドシステムの導入を検討している」「自家消費型の運用に切り替えたい」「電気代の削減方法を探している」という方は、ぜひ岡山電力にご相談ください。
私たちが、最適な運用方法や導入プランを提案し、長期的に安定した電力供給とコスト削減を実現するお手伝いをさせていただきます。